4月7日(金)に公開を迎える、M.ナイト・シャマラン監督最新作『ノック 終末の訪問者』。本作を、いち早く鑑賞された各界の著名人からコメントが到着しました。
【コメント一覧】 *順不同、敬称略
■大島育宙/XXCLUB(芸人/映画ドラマ考察Youtuber)
シャマラン史上最悪で切実な、緊張と恐怖。
1999年の映画にも2002年の映画にも見える。しかし終わってみれば間違いなく2023年の映画だ。シャマランのあの映画とあの映画を足した感じだが、今語り直すことでまんまとヤバさが増している。世界が終わっても、きっとシャマランはこんな映画を撮り続けてくれるんだろう。
■笠井信輔(アナウンサー)
風呂敷を広げるのは上手いが、畳むのが少々苦手なシャマラン兄さん(笑)。そしたら、今回とても面白い。 ミステリーではなく、スリラーとして作って大正解!最初から最後までスリル満点!伏線回収不要なのです。満足。
■真魚八重子(映画評論家)
理屈はない。神ほど気まぐれで残酷な存在はなく、いつ勝手に世界を終末に導くかわからない。ノアは人格者ではないのに生物の運命を託された。そしてシャマランという神が再び告げる救世主と滅亡は、そもそもふさわしく、信用できるのか――?
■アナイス/ANAIS(映画ライター)
シャマラン監督はこれまでの作品の中でも”信仰”について描いてきた。登場人物は何を信じ、観客も画面の中の何を信じるのか。「君なら、どんな選択をする?」と監督から投げかけられる問いを含め本作は挑戦的で、シンプルだが非常に考え深い作品だ。
■村山章(映画ライター)
狂気と正気の狭間にヒロイズムを見出してきたシャマランが、ほとんどカルトに近いその信念を包み隠さずぶつけてきたシャマラン式黙示録。“ありえない”を信じるのが映画であるという高らかな宣言に、心が震えた。
■長谷川町蔵(文筆家)
世界滅亡の予感に震えながら、運命に翻弄される哀しみを巨大な身体で表現するデイヴ・バウティスタ! まさかの名演を引き出したM.ナイト・シャマランには、何度目か分からない拍手を送りたい。
■杉原麻美(「集英社オンライン」ロードショー編集長)
得体のしれぬものがいちばん怖い! だからこの映画の恐怖体験は極上。そしてその後には、シャマランがいつも描いてきた、“人の幸せは、それぞれに与えられた役割を見つけ達成すること”というテーマがしみじみ迫る。
■ジャガモンド斉藤(芸人/映画紹介人)
襲う側も襲われる側もパニクっているという珍しいスリラー映画。
家族愛を描き続けてきた監督が主人公たちに強いるシャマラン史上最悪の究極の選択!
どちらを選んでも誰かが命を落とすなんて…どうすんのよ!?
■山崎まどか(コラムニスト)
爆発寸前の火山みたいなデイヴ・バウティスタが素晴らしい。
ミニマルなキャビンという空間に、シャマラン的な黙示録の要素が
ギュッと凝縮されている!
■高橋諭治(映画ライター)
人里離れた山小屋のミニマルな舞台設定で、この世の終わりという巨大なテーマを描く。
そんなことが可能なのかというこちらの疑念を吹き飛ばし、妄想じみた不条理な出来事が
あれよあれよという間に現実化していく。こんな終末映画、観たことがない!